2006年01月08日

『ネットゲーム チート RMTの教科書』という本

『ネットゲーム チート RMTの教科書』という本が発売されていました。
適当に下記アドレスなどご参照ください。

http://www.data-house.co.jp/book/8242.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887188242/249-8613606-0136351

今回はザッと読んだ上でのファーストインプレッションをば。

この本は基本的に、
・ネットゲームとは何か
・チート/BOT/RMTの解説とそのやり方(プログラミングの例示あり)
・ゲーム業界、ゲーム企業について

ということを扱っており、BOTやRMTという具体例が出ていることからわかるように、ほとんどがラグナロクオンライン、リネージュ2を意識した本です。詳しく読み解いてみようと思ったのですが、読んでいるうちにある種ラグナロクオンライン(あるいはガンホー)を嫌悪しているかのような偏向が随所に見られてきたので、これを解説したのでは、より一層の偏向(あるいは誤解)をネトゲナウ読者の皆さんの中に招きかねないため、やめることにしました。

要は、チートやBOTは稚拙なゲームプログラムやセキュリティの穴を突いて行われるものであり、ゲームプログラムが優秀なら問題ない筈という正論と、RMTは法律的にグレーゾーンであるが、そもそもゲーム内経済システムが稚拙なためRMTしてまでプレイするユーザーが出てしまうのであるという正論と、ゲーム企業はプレイヤーをあまり大切にしていないために怠惰な運営が多く見られるのであるという一般論が書かれている、ということです。

気になったのは第六章。「ネットゲームの企業戦略」で、この章のトビラには「運営側に立った場合のネットゲームを考えていきたい。」とまで銘打たれています。これは僕にとっては読まずにはいられないものですが、読んでみて思ったことは、このくらいの匙加減で運営企業を語られるとは、お安く見られたもんだ、これを読んで納得しちまうようなプレイヤーがいたら、そりゃプレイヤーのほうも舐められたもんだ……、という気も。っつか、この程度でいいならバンバン書きますので、一ヶ月くれれば256ページくらい余裕す、仕事ください(笑)。


さて、「誰もが納得する話し方をする」ということと「誰もが納得しそうな言葉を連ねる」ということの間には、大きな隔たりがあります。この本は後者です。

ネットで扇動的な言葉を拾っては嬉々としているゴシップ好きな人々に対して、一番入りやすい角度の話題がそこここにちりばめられている、と言えば良いでしょうか。
せっかくの「教科書」的な内容である各プログラムの解説も、ネットゲームなり業界なりが怠惰であることを証明するためにかり出されているようなもので、実際にプログラムを組める人は読まなくてもよくて、プログラムを組めない人はなんだかスゴそうに思っちゃう材料という程度なのでもったいないと言えばもったいないと思います(CD-ROMもついています)。

まあ、どのような内容であっても一回全て噛み砕いて飲み込んで、それで真意を得ようと思わなければただの偏見になってしまいますので、今回のはあくまでファーストインプレッションということで、もうちょっと読み込んでみてスゴイと思ったら、またここでこれについて書いてみます。

あと、あれだ、筆者のアリス・リデルって、日本在住でしょう?(笑)。帯部分(帯ではなく、帯っぽく色がついている)の推薦文を吉野健太郎氏がテキトーに脱力な感じで書いているのもまあ、なんというかアレな感じ。
[ブラキン] [天道] posted by 塩肉(Sionic) at 03:35 | TrackBack(0) | インチキ各種
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