2005年12月23日

ネトゲ企業はブログを舐めるな

dom.gifガマニア,謎の新作は「飛天online」 カウントダウンブログも開始(4Gamer.net)
飛天online Doriam Of Mirror(ガマニア公式)

ガマニアさんの新作『飛天online』について、情報が徐々に公開されていくようで、先日公式サイトがカウントダウンオープンされ、公式ブログが開始されました。

けれど、カウントダウンした挙句ブログ1ページというのは『BASTARD!! ONLINE』のときのカウントダウン騒ぎ(カウントダウンFlash内のタイマーがゼロになっても何も起こらなかった)に迫る肩透かし度合い……。しかもブログにそれなりに凝ったデザインなど施してあればよかったのに……。なんか水色のフツーのひらぺったいページが……。

あれでしょうか、カウントダウンはじめちゃった後で「ブログのデザインテンプレが間にあわねッス」とデザイナーが音を上げたか、せっかくできたデザインに上司が「ナニコレ?こんなの出すくらいならシンプルなのでとりあえずオープンしろよ」とゴチャゴチャ言い始めたんでしょうか? 想像が広がりんぐですが、こりゃねーだろーと。

「肩透かし具合」が2ちゃんねるで話題になるとでも思っているのだったら、ブログをナメ過ぎだと思います。飛天onlineには、乳や顔の大きさがキャラメイクするときに微調整できるとか、キャラ選択によって身長差があるとか、4Gamer.netにアップされてた中国語版直撮りムービーからわかるだけでもヤリたい要素あんのに、ちょっとくらい書いとけよ、みたいな。むしろ、僕なら乳調整ムービーだけ置いておくね!(て)

ブログを「手軽で勝手に広がってくれる便利な告知媒体」くらいに考えている人々は『ソニーの「沈黙」3――血祭りになったヤラセ「体験日記」(月刊FACTA Onlineβ)』を読んで反省したほうがいいYO!

そんなわけで、今回は今度出る「ネトゲナウ創刊2号」でもちょぴっと触れられている「ネトゲとブログ」について「舐めるな」という角度で書いてみたいと思います。
ネット上でブログブームが起こっている、というよりすでにネットユーザーでは日常になってしまっていると思うのですが、それくらいブログという言葉は浸透したといえます。しかしながら、ブログ筆者の使い方、読者の受け取り方によって、それは日記ツールだったり、記事データベースだったり、話題提供型掲示板だったりと、様々な姿に見えます。また、見た目から理解できる機能のほかに、「コメント」や「トラックバック」が思わぬ方向に筆者の「想定の範囲外」へその話題を持っていくことがあります。

上記は単純に「言葉を書き記す」という観点からの解釈であり、僕はブログというのは、大げさに言ってインターネットという広大なネットワーク上に存在する「阿頼耶識(あらやしき)への入り口」だと思っています。もちろん正しい意味(仏教用語)での「阿頼耶識」というには僕は浅学ですから「漠然と全人類の精神深層に蓄積・共有され、かつ個々の脳内に生滅繰り返しながらそれぞれに影響を与えるもの」程度の言葉の使い方ではありますが。

ネトゲに限って言えば、公式ブログ(ここでは公式サイト内に設置する、ネトゲ運営社が記載するものを指します)というものを開設すると、コメントやトラックバックによるユーザーからのフィードバックを「公式サイトの延長」として(自動的に、あるいは取捨選択後に)掲載することができます。

しかし、必ずしもネトゲ企業によって快いフィードバックが得られるとは限らず、またフィードバックが増えれば増えるほど、それらのフィルタリング作業が必要になり、正直のところ仕事が増えます。取捨選択する場合の偏向についても、それ自体が炎上のきっかけになる(「運営側に都合のいいコメントだけ残しやがって!」という反応が出るのは予想に易いでしょう)わけですから、厄介なものと考えても当然なところです。

かといって、フィードバックを受け付けないであるとか、コメントに回答しないという立場を取るのであれば、単に管理上の煩雑さを避ける以上の理由がなければ、ブログ形式にする意味がありません。コンシューマーゲームの公式サイトによく「開発日誌」などが掲載されていますが、これは「一方通行」にすべきというポリシーによって日誌になっているのであり、「ブログに書いてコメントとトラックバック塞げば同じじゃね?」ということにはならないのです。気軽に作るならば別にそこまで考えなくていいんですが……。

例えば、このネトゲナウブログに掲載しているエントリはほとんどコメント欄を塞いでいます。これは、コンセプトとして「ネトゲナウブログは読み物」であり、コメント欄によるフィードバックやコミュニケーションを求めるものではない、という基本線があります。
その上に、「読み物」に対する引用や批判、対立・補完・賛同意見についてはトラックバックにて受け付けることで、ネトゲナウブログ自体を深め、またトラックバック先と合わせて読者それぞれのネトゲに対する考えを広げて欲しい、という方向性があります。たかだかコメント欄やトラックバックのOn/Offでもそういう理由があるんですね。まあ、なくてもいいんだけど(って根底から!)。

このあたりは『グラナド・エスパダ公式サイト』によく感じられ、このゲームのサイトは「ほとんどブログで出来ている」んですね。一方通行にしたいエントリ(コーナー)はトラックバックできないようになっていて、ニュースや読み物的な部分にはトラックバックできるようになっているんです。トラックバックに対するポリシーも明示してあります。ブログタイプのサイト故、文字+画像という単調な構成になりがちである、という短所はありますが、グラナドは硬派なゲームに思えますので、これくらいで丁度良いんじゃないかな、と。

以前、書いておりました「塩肉ぶろぐ」では、基本的にコメント欄もトラックバックも開放してあり、Dragon Rajaの一件があってからは、連続投稿など見苦しいことをする人がいたので、ほかの読者のお目汚しをしないように(笑)、ログイン記入という形を取りました。そもそもが自分とシールオンラインユーザーのコミュニケーションの入り口として使いたかったので、そうだったんですね。そして、フィードバックに対しては、僕自身が全て目を通しているという時点で記入者の思いは「直接伝わった」ということになるので充分その役割は果たしていたと思います。

そして、もう一つ、公式ブログの効用なのですが、公式でブログの機能やデザインをプレイヤーに提供し、プレイヤーがプレイ日記を記載するようになっていくと、Web上でもプレイヤー同士のコミュニケーションが生まれ、ゲームを起動していないときもゲームのことが話題となったりします。またこれからゲームを始めようとする人が参考にしたりということもあります。このあたりは「ネトゲナウ創刊2号」にちょろっと書かれています。

最近では『ヨーグルティング』が、多くのブログサービスにテンプレートを提供したのが記憶に新しいところ。
ラグナロクの『ラグブログ』については、ガンホーさんとサイバーエージェントさんの企業的な隔たりをひしひしと感じる「キャンペーン色の強い」企画。アクセスしてトップに出てくるページには、ラグナロクのプレイ日記をつけている人たちの新着エントリ一覧や、人気ランキング「すぐ始められるラグブログ」みたいなもので固めるべきだろうと思うのに、ないんだよね。

おそらく、ラグナロクユーザーにアメブロのシステムを使ってブログを開設してもらう、ということについて「ラグナロクのユーザーを単にアメブロに流すのだけは避けたい」という思惑があったんじゃないかな、と勘ぐってしまいます。勘が当たりなら、アメブロ側からガンホーに企画を持ち込んだのかな、で、ガンホーから「公式ブログみたいにすんのはいいけど、ウチからユーザーを流そうって考えだけだったらやめてよね」くらいの釘を刺されたとか。うはwww今回妄想広がりんぐ大杉www。

シールでブログリンク作ったときは、もともとエキサイトIDがシールオンラインの支払いに必要だったので、ユーザーが流れるとかそういうのは全然なかったんですけどね。むしろデザインテンプレ作ってもらったり、お世話になりました。大人の世界って難しいですね(汗)。

もうちょっといろいろ書きたいことがあるんですが、ネトゲナウブログ自体がブログである故に、いろいろ意図的なものとかあるわけで、ネタばらしみたいになってくるので、今日はこの辺にしとこうと思います。


まとめ。何かを始めるときにプロモーションをしたとして、他人が容易に想像できる範囲を超えた効能を含ませて、初めてそれはプロモーションと言えるのではないかと自分は思っています。「自分の予想しないことも起こって盛り上がったらいいな」という期待だけでは、祭慣れ、炎上慣れしているユーザーはついてこないし、踊らされたりはしません。「想定の範囲内」にしておく必要がある、と。

なーんてことを、今回の「肩透かしブログオープン」を見て思ったわけです。今後の「飛天online公式ブログ」に期待したいと思います。つか、ゲームの方、特に乳の大きさ微調整とかに期待したいと思う塩肉でした。
[ブラキン] [天道] posted by 塩肉(Sionic) at 15:08 | TrackBack(0) | ゲーム
この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。